Friday, 24 July 2015

Interview with Solo Guitarist, RENO (Japanese Version)

This is an interview from JROCK.tokyo, with RENO who started his his career as a solo guitarist after ViViD disbanded.  Both English and Japanese interview is available.

ソロギタリスト RENOインタビュー「誰が聴いても楽しいギターが理想」


ViViDの解散から、ソロギタリストとしての道を踏み出したRENO。テクニカルなプレイと抜群のメロディーセンスを武器に様々なフィールドへと羽ばたく彼に、ギターへの思い、サウンドへのこだわり…、存分に語って頂きました!今最も注目すべき次世代ギターヒーローの熱い思い溢れるインタビューです!(文・取材:高崎光 カメラマン:近藤 宏一)


ViViDの解散から、ソロギタリストとしての活動をスタートされたRENOさん。まずは最近の活動を振り返らせていただこうと思います。6月4日のソロとしての初ライヴがありましたね。手応えはどうでしたか?

RENO:今の時代にヴォーカルのいないギターインストゥルメンタルってかなり珍しいですし、解散してすぐのソロともあって正直不安はありました。でも活動していく中で、ソロだけどサポートのバンドメンバーもいてくれたので1人じゃないんだなとすごく感じました。実際、ステージに立ってみて、ファンの反応が自分の想像以上に良かったので、そこで自信が更についたというか。おかげさまで、昼夜2回のライブ両方ともソールドアウトになりました。


元ViViDのRYOGAさんもサポートギタリストとして参加されていましたね。

RENO:とても安心感がありました。ずっと一緒にやってきたメンバーなので、そこは自分にとっても大きかったですね。


ソロの曲はとてもメロディアスな印象を受けました。「ギターを歌わせる」というコンセプトだそうですが、それはいつ頃から頭にあったのでしょうか?

RENO:ViViDをやっている頃から「ギターを歌わせる」というのは考えていました。ただギターが上手い人は、沢山いる。でも自分がリスナーに戻って考えた時にそれだけを聴くのは飽きてしまうのではと思う部分があります。スキルアップのためには聴くこともありますがリスナーとして、その音楽に共感・感動できるか、と言われたら以外とそうじゃないんじゃないかなって。メロディーがちゃんとあって起承転結がある、イントロ・Aメロ・サビ…ってちゃんとメロディーラインがあるものが僕は好きですね。だから自分のソロはメロディーを大切にしたいです。ただ難しいだけの、リスナーを置いてけぼりにしたモノはやりたくないんです。


RENOさんのファンへのサービス精神にはすごく熱量を感じます。

RENO:自分だったら置いてけぼりにされたくないし、「自己満足じゃない?」って感じる音楽は聴いていて楽しくない。ただでさえギターインストの曲ってちょっと自己満足っぽい雰囲気がありますよね。だからこそ、より聴いてくれる人のことを考えたい。僕のことを知らない人にも「このメロディー良いね!」って思ってもらえることが1番ですよね。


ソロになって、自分で歌も歌うギタリスト・ベーシストも多いと思うんですがRENOさんは歌われないんですか?

RENO:歌はもちろん、歌詞について考えるのもすごく好きなのですが、ヴォーカリストにもなろうとは思わなかったですね。6月4日のソロライヴのアンコールでViViDの曲を歌ったのですが、ファンに喜んでほしいという一心で勝負しました!(笑)。



でもそれはファンもかなり嬉しかったんじゃないでしょうか。エンターテインメント性抜群の楽しいライヴになったのでしょうね!

RENO:そうですね!一番最後に演奏した「explosion」という曲はギターインストなのですが、ViViDの1stアルバムに収録されてる曲で、ファンも聴きたがってくれていた曲でもあると思いますし、そういうところでも喜んでもらえたらなって気持ちはありました。でも、歌うのは本当に緊張しました!本編はもちろん初披露なので緊張するんですけど、そんなことよりアンコールで歌うってことへの緊張が…!(笑)


(笑)。11月にまたソロのライヴが東名阪であるとのことですが、少し気が早いですが、そこに向けて今からいろいろ考えられているのでしょうか?

RENO:ギターインストの概念がわからない方が多いと思います。その方々の前でどうライヴを作っていくか…ってことは今からすごく考えますよね。曲はちゃんとメロディーがしっかりあって聴きやすく作ってありますので、ライヴも同じように楽しめるような内容にしていきたいです。


テクニック重視のハードなライヴというよりは、もっと間口を広く、いろいろな人に楽しんでほしいっていう思いなんですね。

RENO:そうですね。ギターキッズの男の子から、ViViDのファンだった女の子、おじいちゃん世代の人まで、だれが来ても楽しめるっていうところが理想ですね。


8月からはベーシストのMASAKIさんのソロツアーにサポートギタリストとして参加されますね。ご自身のバンドではない現場ということで、なにか戸惑いなどありますか?

RENO:かなり緊張感は感じています(笑)。皆さん大先輩方ですし、そこに若い自分が飛び込むというのは勇気がいります。でも僕にしか出せないアプローチだったり、サポートですが自分らしく演奏出来るところはしていきたいです。知らないファン層の方々にも「良いギター弾くね!」って思ってもらえたら嬉しいです。


そしてゲーム『ドラゴンボールZ 超究極武闘伝』のサウンドトラック作曲&ギターRECにも参加されました。

RENO:ゲーム音楽に携わったのは初めてだったんですが『ドラゴンボール』って小学生の頃から大好きな作品なので、かなり嬉しかったですね!世界観も分かっているのでやりやすかったです。


これからそういったサントラや劇伴の作曲なども挑戦されていきたいですか?

RENO:はい。自分のソロも、サポートギタリストとしての仕事もしっかりやっていきたいです。こういったサントラミュージックって歌が無い場合が多いので、ギターが前に出れる場合も結構多いんですよね。だから今回やらせて頂いてすごく楽しくて。並行して色々なことをやっていけたらなと思います。


ソロギタリストとしてのRENOさんに期待が高まるばかりですが、ViViDが終わってしまった時にまた新しくバンドを組もうというお気持ちにはならなかったのでしょうか?

RENO:ずっとバンドでやってきてたのですが、解散してしまい、自分の5年後10年後…と考えた時にバンドではなく動きやすいソロという選択になりました。でもやはりバンドサウンドが好きなので、今回のソロでステージに立つことになった時もやはりドラムがあって、ベースがいて…、というバンド編成になりました。RENOというソロではあるのですがRENOバンドというか。


なるほど、ありがとうございます。ギターや機材についても伺いたいと思います。今メインで使われているギターについて教えてください。

RENO:今ライヴでメインで使っているのは2本ですね。DAITAさんがプロデュースされているG-LifeのLife-Ashをカスタムしたものと、SuhrのModern Pro Series M5です。 両方ともライヴでは2年ぐらい使ってますね。G-Lifeの方はキッズの頃からDAITAさんにすごく影響を受けたのもあって、ファンとしても1本持っておきたいですよね。3〜4年前から持ってるのですが、ライヴで使いはじめたのは2年くらい前かな?Suhrの方はもともと気になっていたのですが、楽器屋さんをプラプラ歩いていて出会えて。一目惚れって感じですね(笑)。抜けが良くて、自分のプレイにピッタリのギターです。


その前はIbanezのj-custom RGをカスタムしたものを使われていらっしゃいましたね。どのギターもハードロック系の激しいサウンドに強くて、操作性が良くてテクニカルなプレイに向いていますよね。

RENO:ギターを選ぶ基準は、やはり音が全てではありますが、“ライヴで弾く”ということをすごく考えます。どんなに音が良くても弾きにくかったり、弾いた時にしっくりこないとライヴでは使えないので。そこのバランスはかなり難しいのですが。


ViViDからソロに移行するにあたって、やはりライヴやレコーディングの音作りの意識も変わられたのではないでしょうか。

RENO:ViViDの時はメインがヴォーカルなので、そこに合わせたギターっていうことを考えてました。バッキングの時は単純に音量を下げるだとか、歪みを抑えたりだとか。でもソロは自分が歌うというか、ギターがメインのメロディーを奏でるヴォーカル的な立ち位置になる。なのでそこに特化した音作りになりました。よりクリアに、歪みすぎず、ギター弾かない人とかでも聴きやすい音を心がけてますね。


エフェクターやアンプなんかのギター以外の機材も見直されたんでは?

RENO:そうですね。でも機材に関しては常に結構コロコロ変わるんですよ(笑)。最近は逆にコンパクトな機材でどこまで出来るかということを考えています。


音作りの上で参考にしているアーティストや、プレイの面で影響を受けたアーティストは誰ですか?

RENO:DAITAさん。あと、TUBEの春畑道哉さん…、“歌う”ギター弾かれる方達です。海外だったらSteveVai、Joe Satrianiとかですね。


全員、RENOさんのギター観が伝わるような偉大なギターヒーローですね。初めて音楽に出会った時の初期衝動もそういった方々から影響を受けたのでしょうか?

RENO:はい。でも、初めてロックを意識したのがEric Claptonでした。小学生の時、親父の影響で、あの有名な「Layla」のイントロを聴いて、何もわからないながらに「カッコいい!」って思って。親父に「Layla」のイントロ弾いてる楽器はギターなんだよって教えてもらいました。なので、ギターソロがある音楽にはずっと触れ合いながら育ってきました。その影響は大きいし、今回のソロにも繋がってきてます。


これからギターをはじめたいと思っている方々に何かアドバイスはありますか?

RENO:とにかく弾くしかないと思います。24時間、365日、何年もかけて少しずつ上手くなるしかない。でも一つアドバイスするならば僕は年越す時に、去年からどれだけスキルアップで来ているか振り返るようにしています。「このフレーズを弾くことが目標だった」とか、「こういうプレイが苦手だった」とか。そこから考えて「今の自分」と比較します。そうすることで自分の成長や課題が見えてきます。常に過去の自分と比べながら練習するといいかもしれないですね


最後にJROCK.tokyoのユーザーにメッセージをお願いします。

RENO:ViViDが6年間で終わってしまって、僕の新しい挑戦に戸惑った方もいると思うのですが、ソロは自分が死ぬまで一生続けていきたいです。これは一番言いたかったことなのですが、ギターインストには言葉が無いから壁が無い。国境もない。だから今後の展開としては、アジアから始めてどんどん海外を回って、アメリカにも行きたいですね。ソロの曲はiTunesで各国で配信なので、海外の方にも是非聴いてほしいです。
あと、ギターインストを新感覚だなって思ってくれたら嬉しいです。俺を通して、聴いてくれてる人のふれあう音楽の幅を広げていけたらいいなと思います。ソロは色々な音楽を聴いて取り込んで、とにかくメロディアスにキャッチーに聴きやすく作っているので是非聴いていただきたいです。アルバム制作もスタートしていますので楽しみにしていて欲しいですね。


source: http://jrock.tokyo/

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